2015年11月9日月曜日

第36回 環境学習セミナー

イベント情報に掲載のように、今週末に以下のセミナーが開催されますので、お誘いあわせの上ご参加ください。
第36回環境学習セミナー
『明日の小菅村を探る』 ~持続可能な地域社会の再検討~
過疎高齢化や限界集落など悲観的な用語が世間を飛び交う中で、日本の山村は多くの課題を抱えながらも、素のままの美しい暮らしを、今に継承してきた。源流の郷(小菅村発)、エコミュージアム(フランス発)、トランジションタウン(イギリス発)、美しい村連合(フランス発)の4つの代表的事例からその活動経験を学び、地方消滅論を再検討し、これを克服する方策を探る。
現在、人口700人余の小菅村でも、源流の郷やエコミュージアム日本村など、以前から多く村づくりの取組みがなされている。これらの経験を自ら学び直し、また、他村の経験をともに学ぶためのセミナーにしたい。

日時:2015年11月14日(土)~15日(日)
場所:山梨県小菅村 役場および中央公民館
参加費:資料代など1,000円、懇親会参加費3,000円、体験参加費500円、宿泊(1泊朝食)6,500円
連絡問合先:NPO法人自然文化誌研究会 事務局 黒澤友彦
e-メール npo-inch@wine.plala.or.jp Tel: 0428-87-0165  携帯 090-3334-5328
主催:NPO法人自然文化誌研究会、エコミュージアム日本村/ミューゼス研究会
共催:NPO法人ECOPLUS、協力:東京学芸大学環境教育研究センター
後援:小菅村、小菅村教育委員会、小菅村商工会、小菅村観光協会
※この事業は 公益財団法人 国土緑化推進機構 「緑と水の森林ファンド」の助成を受けて開催しています。

プログラム:
11月14日(土) 『明日の小菅村を探る』~持続可能な地域社会の再検討~
昼の部~会場は小菅村役場新庁舎
12:30~     受け付け開始 小菅村役場新庁舎
13:00~13:20  趣旨案内と挨拶 青柳諭(ミューゼス研究会代表)
13:20~13:50  源流の郷小菅村 佐藤英敏(小菅村教育長)
13:50~14:20  全国のトランジションタウン活動と藤野の例
小山宮佳江(NPO法人トランジション・ジャパン共同代表)
14:20~14:30    休憩
14:30~15:00  「日本で最も美しい村」連合が目指す地域社会の未来
杉一浩(NPO法人「日本で最も美しい村」連合 常務理事)
15:00~15:30  講演  地方消滅論の再検討 山下祐介(首都大学准教授)
15:30~15:40  休憩
15:40~16:30  質疑応答など
16:30~16:45    まとめ  木俣美樹男(東京学芸大学名誉教授) 

夜の部の会場は小菅村中央公民館、植物と人々の博物館の展示案内。
18:30~20:30  懇親会(フリートーク・立食、宿はR&B)          

11月15日(日) 『小菅村を楽しむ』
トレイルマップがあるので、希望者は各自で散策できます。
9:00~      集合・説明
9:30~11:30    体験へ出発 
① こんにゃく体験と掛け軸畑(橋立地区:木下新造)
② 養殖業と天神山(川池地区:小菅一芳)
11:30       そのまま集合せずに解散、昼食は各自で。


趣旨案内と挨拶
青柳諭(ミューゼス研究会代表)
本日は、第36回環境学習セミナー「明日の小菅を探る」~持続可能な地域社会の再検討~にご参加いただき感謝申し上げます。
ミューゼス研究会は、日本の山村に伝承されてきた知識を調査し、環境保全・創造する活動を通じて、持続可能な地域社会をめざす「エコミュージアム日本村」の活動を平成18年から行っています。
 今回のセミナーは、源流を地域づくりのキーワードで村づくりを行っている小菅村において、源流の郷、トランジションタウン、美しい村連合の3代表から報告と、全国的に話題になっている地域消滅論についての講演をいただき、全国の山村が直面している課題等を検討する機会となればと思っています。
平成53年に小菅村役場に勤務、源流振興課、総務課等を経て、
平成22年に小菅村役場を退職。
平成22年よりミューゼス研究会代表
源流の郷小菅村
佐藤英敏(小菅村教育長)
小菅村は、昭和62年の「多摩源流まつり」の開催を機に『源流の郷』を意識したむらづくりを展開してきました。それは、小菅村が首都圏を流れる多摩川の源流域に位置するという現実からでした。多摩川流域には、400万人を超える住民が暮らし、その流域と交流と連携を深めようというものでした。
山々を源とする清流は、山郷を潤し、そのあちこちに生業が広がり、豊かな源流文化を育んできました。こうした源流には、先人から受け継がれた「技」や「知恵」が存在しています。こうした人間社会の源こそ源流にほかなりません。21世紀は、源流が輝き源流が大切にされる環境の時代だと思います。小菅村は、源流の価値や魅力を前面に出し、源流にこだわり源流を活かした村づくりを展開しています。
・昭和30年に小菅村に生まれる
・高校、大学の7年間村を離れる
・昭和53年から小菅村役場に勤務
・平成24年から現職になり、現在に至る

全国のトランジションタウン活動と藤野の例
小山宮佳江(NPO法人トランジション・ジャパン共同代表/トランジション藤野メンバー)
持続可能な暮らしを地域で暮らす仲間とともに創り出す活動。地域の資源を見直し、身の丈にあった、できること、やりたいことを楽しくつながることで息の長い活動をし、シフトした地域を増やすことで持続可能な社会の実現を目指しています。丁寧な暮らしと、環境とひとりひとりが尊重される社会の創造。世界、全国のトランジションタウンという活動のしくみと相模原市旧藤野町での活動例をご紹介させていただきます。

(略歴)地に足がついた生活に憧れて、自然と調和した暮らしの手がかりとしてパーマカルチャーを学び2009年に藤野に移住。トランジションタウンの活動に重きを 置き、持続可能な生き方、地域づくりを模索中。自然、自分、他者とのつながりに興味を持ち、実践、発信している。トランジション藤野の活動。NPO法人トランジション・ジャパン共同 代表。一般社団法人藤野観光協会に勤める。
 「日本で最も美しい村」連合が目指す地域社会の未来
杉一浩(NPO法人「日本で最も美しい村」連合 常務理事)
NPO法人「日本で最も美しい村」連合は本年設立10周年を迎え、6月には北海道美瑛町での総会・戦略会議の開催に合わせて、「世界で最も美しい村」連合会の総会が開かれた。連合組織の原点は、入会合否の資格審査があることと相互に学び合う場を提供することで、自立の村づくりを目標に据えて、成熟社会の持続的地域モデル構築を目指している。加盟町村の人口減を食い止めて持続的な美しい村を実現、地域資源を未来に継承するためには、経済的な自立と住民自治が2本柱。54の加盟町村には多様な分野で優れた先進事例を持った町村も多く、更には仏、伊、独への学びの旅から自立の村作りの多くのヒントを得て来た。連合が継続的な学習活動で展開している自立の村作りへの先進事例を紹介する。
(略歴) 早稲田大学理工学部応用物理学科修士卒、東京芝浦電気(株)入社、東芝インターナショナル米国社ヒューストンINV工場長、電機事業本部生産統括責任者、HBS(ハーバード・ビジネス・スクール)AMPコース修了、産業機器事業部長、東芝産業機器製造(株) 代表取締役社長、シュネデール東芝インバータ(日仏合弁)取締役副社長、電気通信大学 MMPS(技術経営実践スクール)非常勤講師などを経て、「日本で最も美しい村」公式ガイドブック出版編集長。著書に『フランス四季の色と美しい村』(木楽舎)。
消滅論の再検討
山下祐介(首都大学准教授)
研究業績・著書・論文、その他、それに準じる業績
(単著)『限界集落の真実 過疎の村は消えるか?』筑摩書房、2012年、 『東北発の震災論 周辺から広域システムを考える』筑摩書房、2013年、 『地方消滅の罠 増田レポートと人口減少社会の正体』筑摩書房、2014年、
 『リスク・コミュニティ論 環境社会史序説』弘文堂、2008年
 (共著・共編著・編著) 『白神学』第1巻?第3巻、ブナの里白神公社、2011?2013年、『「原発避難」論 避難の実像からセカンドタウン、故郷再生まで』明石書店、2012年、 『人間なき復興 原発避難と国民の「不理解」をめぐって』明石書店、2013年、 『災害ボランティア論入門』弘文堂、2008年、『津軽、近代化のダイナミズム』御茶の水書房、2008年、 『震災ボランティアの社会学 <ボランティア=NPO社会>の可能性』ミネルヴァ書房、2002年、 『災害都市の研究―島原市と普賢岳―』九州大学出版会、1998年、 『津軽学』(最新は第9号、津軽に学ぶ会)の活動にも参加

地域(場)の伝統知に学び、暮らす
木俣美樹男(東京学芸大学名誉教授) 
都市民は、健康で幸せであるために、自然の一員としてのヒトの暮らし方、素のままの美しい暮らしを農山村民から学ぶのがよい。地域(場)で長老たちから暮らしの技能を体験的に学び、手間暇かけて、自給の不便から学び、暮らしのあり方をゆっくりと自分で納得しながら、より良く変える。このためには、農山村民はムラ社会(実は都市も含めて、日本の社会組織の一般性質)をより開放的にせねばならない。こうして、農山村民と都市民の確かな連携、協働ができれば、永続する暮らしのあり方を探りながら新たな文明へと向かう可能性が開ける。この可能性を具体化する実践事例が、世界各地で行われている地域(場)で学ぶ活動において展開されている。
(略歴)東京学芸大学名誉教授、東京外国語大学AA研究所フェロー。民族植物学および南アジア学専攻。雑穀の起源と伝播の研究でユーラシア各地のフィールド調査に従事した。特に、生物文化多様性保全に関心を持ち、雑穀と野菜の在来品種の保存、調理法の調査を行ってきた。生物多様性条約締約国会議COP10には、市民団体から在来品種の種子の保存に関する提言を行った。訳書に『民族植物学』、共編に『持続可能な社会のための環境学習』などがある。

申し込み方法;下記の申し込み先にe-メールでお願いします。参加費の事前送金は下記の郵便振替口座にお願いします。10月末日までにお申し込みください。
Fax:0428-87-0165     e-メール: npo-inch@wine.plala.or.jp 
郵便振替口座:00100―2―665768 特定非営利活動法人自然文化誌研究会

参加費: 必要な項目に○を付けて、合計金額を書いてください。
1)    資料代など1,000円、2)懇親会参加費3,000円、3)体験参加費500円、4)宿泊(1泊朝食)6,500円   
合計       円

白山まるごと体験教室④「漁師から聞く白山麓の動物話」

先週の11/1(日)、石川県白山自然保護センターのイベントに初めて参加してきました。
今回は、 「漁師から聞く白山麓の動物話」というタイトルで。


・まずは、保護センターの職員Eさんからの導入。
白山麓で見られる主な動物は、 ニホンザル、イノシシ、カモシカ、ニホンジカ、ツキノワグマの5種類。
イノシシも段々と勢力を西から東へと拡大して、今では 能登半島の先端の方まで現れるようになってきた。S21~の報告でこれまでに捕獲数の報告が全然無かったものが、H5年程度から徐々に増加し、H25年では3,000頭あまりが捕獲されている。
80年前には白山麓にはいなかったシカが、最近は福井方面たらどんどんと入って来ていて、見られるようになってきた。H26年に47頭、今後も今のままでは増加するだろう。
他、動物の糞の違いや寝床、熊だな、シカの角の話、マーキングの話など。

・白山麓で古くから猟をされている猟師Hさん(65歳)から、グループでの熊打ちのお話。
10~15人のグループで行っていたツキノワグマ猟(S50年代のまき打ち)の話。
集落では、学校の先生が赴任したらすぐに銃の資格を取って、山での鳥や獣を得て、タンパク源を確保する役割を担う一人だった。
熊は、かしこくて、臆病な動物。鼻と耳はいいが、目が悪い。朝・夕に行動して、昼は寝ている。

猟は、朝6-7時に親方の家に集合。
熊場から熊を捜し、、、
向かい打ち(谷の逆の山にある熊場から熊の動きを監視する人、勢呼などへサインを出す)
打ち手(熊が居る山の頂上で待つ本打ち+左右に2人ずつくらい、計5人)
勢呼(熊を山の下から呼び、上へ追い上げる人、底(大声で上へ追い上げる人)1人、肩(左右で、熊の上がる方向ぶれを修正する人)2人、計3人くらい)

獲れた熊は、1-1.5hで解体。
毛皮(鞣して使う)、肉(初熊は集落の人へ少しずつ配る。保存は、みそ漬けなど。)、内臓(熊の胃、胆のうetc)、骨などへ分類する。参加した猟師で"均等に"山分けする。
タチ(膵臓)は、山の神へ捧げる。小腸は、木の枝へ掛ける。
※西に向いて、背(東)の方へ、タチを放る。

ジビエの味は、季節やドングリ・ブナのなり具合によって、大きく変わる。

・現在、猟をしているふもと会Aさん。
今のふもと会でのイノシシの受け入れから、解体(洗浄・内臓出し・皮剥ぎ・骨抜き・真空パック・冷凍)、販売肉のランク分けについて。
実際に解体施設(石川県で初めて食肉処理業の許可を受けた野獣解体施設)の見学もしました。
※去年、石川県内で捕獲された3,000頭のイノシシの内、この施設に運ばれたのは200頭。

一般販売価格などの詳細は、こちらから↓↓↓
一般社団法人 白山ふもと会 野獣肉の販売(http://fumotokai.sakura.ne.jp/service.html

その後、イノシシ鍋の試食。脂がのっている冬のイノシシ肉と脂があまりない夏のイノシシ肉の食べ比べなど。
※メニューは、猪骨の野菜スープ、味しゃぶ、焼き肉、骨付きモモ丸焼き、レバーのかつ、タン・ハツetc

・午後は、野生動物の痕跡さがし。
尾口地区の里山へ入って、 ククリワナの実演とシカ害などの観察をしました。


 
とても内容が充実していた体験教室でした!@西村

2015年6月6日土曜日

公的な白書等に見られる数値から

最近、様々な白書や試算が公表されていますね。


昨年末に、「国土のグランドデザイン2050」(国土交通省、2014/7/4)の話題(※1)を投稿しました。
(※1)
2010年に国土の無人地域が約53%(国土面積約38万km2に対し約18万km2)であるのに対し、35年後の2050年には約62%へ拡大する(出生率1.35を想定)ことが推計された。特に今の人口規模が小さい農山村での人口減少と都市部での人口増加が顕著に生じることから、結果的に「超都市の形成と無人地域の拡大」へと繋がる見通し。

先日は、 平成25年度食料・農業・農村白書(農林水産省、2015/5/27)が発表(※2)されました。
(※2)
現在、中心世代として農村を支えている高齢者(65歳以上)の人口が、10年後の2025年からは減少に転じる見通し。これを打破するために、若者の農業回帰による農山村の活性化への期待が述べられている。

ごく最近では、東京圏(1都3県)の介護需要の試算日本創成会議・首都圏問題検討分科会、2015/6/4)が公表(※3)されました。
(※3)
2015年、団塊の世代(1947-1949年生まれのおよそ800万人)のすべてが65歳以上の高齢者。10年後の2025年には75歳以上となり、全国の介護需要が32%増、首都圏では45%増と見込まれています。そんな中、医療・介護の受け入れ能力が低い東京圏では医療や介護の人材が25年に約80万-90万人不足するという見通し。そのため、高齢者の移住促進が求められている。


"いずれはいずれは"と農山村の担い手不足への危惧が長年警鐘されてきましたが、これからの10-20年でついに現実的な危惧との直面なのかという印象ですが、超大都市の形成と無人地域の拡大が進む見通し、農山村の担い手不足、超大都市の医療・介護環境不足、別々の試算ではありますが、根底とする問題は密接に関連していますね。

過疎が進む北海道夕張市などでは、「人口減を前提としたコンパクトシティ構想」も進められているようですが、どういった政策や教育が、今後の社会形成には必要なのかな、、、と考えさせれます。



2015年5月24日日曜日

山菜採り@高倉山 =第5回ヤマダチ会=

昨日は、第5回ヤマダチ会に参加してきました。

「第5回ヤマダチ会~山菜をもとめて高倉山へ~」

日時:5月23日(土)小雨決行
    8:30 受付開始(白山自然保護センター)
    9:00~12:00 高倉山林道散策(予定)
    12:30~14:00 山菜ランチ(白山ふもと会)


白山麓での山菜採りでは有名な大乗先生を講師に、木滑集落の高倉山(木滑集落の入会林で、通常は集落の方以外山菜は採れない所を、今回は特別に許可していただいたそう)にて行いました。

少し山菜採りには遅い時期だとは思いますが、午前の3時間で、

・ゴマナ(穂先)
・ウド(新芽)・・・きんぴらや掻き揚げに。
・クズ(新芽)・・・てんぷらに。太いものは、茎を生食できるようです。
・ワラビ・・・食べられるのは翌日です。
・アザミ(新芽)・・・いろいろな種類があるが、毒があるものはない。
・タラの芽
・オオナルコ・・・アスパラガスの様な姿。
・オオヨモギ・・・根から掘る。
・リョウブ(若葉)・・・"リョウブ飯"として、ご飯のカサ増しに用いられた。コシアブラを混ぜると好き嫌いがあるが、リョウブは主張が強くないので子供でも大丈夫なので、より好まれた(下記参照)。
・ギボウシ
・モミジガサ(キノシタ)
・ソバナ・・・食べると"おなら"がでるらしい。青じその様な見た目。
・ゴマナ
・ハリエンジュ(ニセアカシア)
・ハンゴン草・・・天ぷら、きんぴらに。
・ワサビ(葉)
・ミヤマイラクサ
・山椒・・・香り付けに。
・藤の花
・ウド


など、20種類以上!の山菜を発見&収穫することができました。


また、ホウチャクソウ(毒草)とアマドコロ・オオナルコの見分け方も、現地で根や茎の分岐の仕方を比べながらレクチャーを受けました。



途中、カモシカ(天然記念物なので、狩猟獣ではない)を見かけたり、残雪に触れたり、展望を眺めたり、山に入ってこその出会い?遭遇?もありました。



お昼は、白山ふもと会へ移り、収穫した山菜をてんぷらやおひたしにして、ふもと会の商品開発メニュー(猪オヤキ、猪ウインナー、エゾジカウインナー、熊汁)とともに、おいしくいただきました☆

秀さんの提案により、リョウブ飯も!里山の幸の豊かさを改めて実感できたイベントでした。





昨今の里山では、集落外(都市部の人など)の人たちによる、山野草の盗掘に悩まされているようです。山道の入り口を閉鎖したりと対策はしているようですが、なかなか目が届かない様子。。。
山菜の取り方を知らない人々の乱獲により、里山に回復ができないダメージも出ているそうです。

「毎年、同じところで同じように採りたかったら、正しい採り方を知って山菜採りに出る必要がある」
と教わりました。

例えば、
・コゴミやゼンマイは、株で育っているので、収穫の効率としては株ごと鎌で刈って持って行く人がいるが、それでは株ごと死んでしまう。2~3本、株の中でも残しておいてあげないといけない。
・草ごと採ってかえって食べられない部分を後で捨てるのではなく、現地で上部の新芽だけとることで、脇から次に成長できる新芽が育つように(タラの芽など)。


少しの知識や気遣いだけで、里山の恵みを後世に残しやすくできるのに、もったいないですね。
山菜採りイベントなどを通じて、この知恵をつなげて行ってほしいと思いました。



西村






2015年3月30日月曜日

新宿駅のBECK'S COFFEEで見つけました。

人が食用として飼育するようになった牛肉や豚肉とは違い、自然界から頂けるジビエ。
最近、その価値が見直されてきていると聞きますが、都会にもその波は着実に届いて来ているのでしょうか?


2015年2月16日月曜日

石川県白山ろく(白山ふもと会) =第3回ヤマダチ会=

東北地方で狩猟を意味する言葉「山立(ヤマダチ)」

山の友だち「山友達」

かけて名づけられた

【ヤマダチ会】
※山形の月山ヤマダチ組(山伏の坂本大三郎さんが発起人)からもインスピレーションを得たそう。

先日、ふと手に取った
石川県のフリーペーパー「Favo」の2015.No.106 (2月号)の特集が、【だから、今ジビエが食べたい!】(GIBIER HOT NEWS)!

そこに掲載されていたので、第三回ヤマダチ会に、飛び入り参加してきました。

まだ始まったばかりの活動で、

第一回(2014年12月13日) “ヤマダチ会”作りました~若手の集い~
石川県内のニホンジカの生息状況の講話、白山ふもと会の雰囲気、大勢で食べる猪料理(塩猪鍋、リブチョップの唐揚げ、猪タン塩、クマのヒレ肉などなど

第二回(2015年1月17日) ~野生の猪をもとめてブナオ山へ~
ブナオ山観察舎で猪を観察・解説を聞いた後に、2時間程度のかんじきを履いての雪山歩き体験。

そして、
第三回(2015年2月15日) ~ヤマダチ会ってどうしたい?~
発起人らが考えたヤマダチ会の今後に関する叩き台を紹介
・ヤマダチ会ってどうしたい?(有本勲さん)
・木滑里山保全プロジェクト山笑いの取組(仮)  (小杉裕香さん)


その後の懇親会で、猪料理を今回は部位ごとに食べ比べ。 
・イノシシの部位比較@シャブシャブ
1. 肩ロース
2. ウデ(カタ)
3.外バラ
4.前バラ(スペアリブ)
5.内バラ
6.ヒレ
7.ロース
8.外モモ
9.内モモ
10.シンタマ(前モモ)
11.チマキ(スネ)

12.仔猪のリブロース

その他1: 猪ほほ肉の煮込み
その他2: 熊肉の煮込み

・最後に、簡単なワークショップ形式で参加者のアイデアを引っ張りだして、KJ法で今後のヤマダチ会のスタンスについて、意見交流しました。


まだ、方向性は決まっていかない感じもしますが、可能性が多岐に広がっているということでもあり、中山間地域の里山文化を継承する上で、新しい風が起こせるかもしれません。


全国で農山漁村の存続が危ぶまれ始めて何年も経ちますが、あれよあれよと月日が経過してゆき、高齢化率が一段と高くなっていくばかり、、、。
都市と農山村の持続可能性をどう担保していく体系がいいのか、また考え、取り組む機会とできたらなーと、思っている筆者です。


西村