8月に焼畑を行った畑で、大根が育ちました。先日はその収穫祭!
(といっても、私は間引きをするわけでも手入れをするわけでもなく、この日を迎えていますが・・・)
焼畑は施肥をしないので、土地の力(肥力)にばらつきが出ます。そのため、黄色い葉が多い所は、肥料不足なのだそうです。
昔の人は、「畑から土も石もできるだけ持ち出さない」(20年に1度なので)ということを意識して、除いた葉っぱも畑に残して地力を維持することを意識していたとのこと。
最近は、鳥獣害が深刻なようで、館長の山口さんも今日の収穫を迎えるまで、猪にやられていないか、心配だったそうです。
確かに、収穫目前(食べごろ)で、一晩のうちに野生動物に食い荒らされてしまったら、、、手塩にかけて育てた野菜が無くなる喪失感や絶望感は、計り知れないのだと思いました。
焼畑に限らず、雑穀類(アワ、ヒエ、タカキビ、モロコシ)、木の実(クリや柿)、収穫野菜(玉ねぎ、大根)、野生の山芋など、『山の秋の楽しみ』が野生動物によって喪失する機会が多いそうです。
特にサルは、一晩で集団で押し寄せてくるので、一貫の終わりなのだとか。。。
(最近のサルは、花結びのほどき方も習得して、2mの網の継ぎ目をほどくそうです)
野生動物と人間の共生関係、過疎・高齢化でのアンバランスが色々な喪失に拍車をかけているようです。
収穫後は、石川県立白山ろく民族資料館に立ち寄って、囲炉裏を囲みながら「
カマシイリコ」を久しぶりに頂きました。
白峰の焼畑に重要な方、2名の訃報をふれました。長年、焼畑を営まれていた方、研究の第一線を進まれていた方。
文章に残したりまとめたり、自分ができることを一歩一歩進めたいと思います。
西村