「第5回ヤマダチ会~山菜をもとめて高倉山へ~」
日時:5月23日(土)小雨決行
8:30 受付開始(白山自然保護センター)
9:00~12:00 高倉山林道散策(予定)
12:30~14:00 山菜ランチ(白山ふも
白山麓での山菜採りでは有名な大乗先生を講師に、木滑集落の高倉山(木滑集落の入会林で、通常は集落の方以外山菜は採れない所を、今回は特別に許可していただいたそう)にて行いました。
少し山菜採りには遅い時期だとは思いますが、午前の3時間で、
・ゴマナ(穂先)
・ウド(新芽)・・・きんぴらや掻き揚げに。
・クズ(新芽)・・・てんぷらに。太いものは、茎を生食できるようです。
・ワラビ・・・食べられるのは翌日です。
・アザミ(新芽)・・・いろいろな種類があるが、毒があるものはない。
・タラの芽
・オオナルコ・・・アスパラガスの様な姿。
・オオヨモギ・・・根から掘る。
・リョウブ(若葉)・・・"リョウブ飯"として、ご飯のカサ増しに用いられた。コシアブラを混ぜると好き嫌いがあるが、リョウブは主張が強くないので子供でも大丈夫なので、より好まれた(下記参照)。
・ギボウシ
・モミジガサ(キノシタ)
・ソバナ・・・食べると"おなら"がでるらしい。青じその様な見た目。
・ゴマナ
・ハリエンジュ(ニセアカシア)
・ハンゴン草・・・天ぷら、きんぴらに。
・ワサビ(葉)
・ミヤマイラクサ
・山椒・・・香り付けに。
・藤の花
・ウド
など、20種類以上!の山菜を発見&収穫することができました。
途中、カモシカ(天然記念物なので、狩猟獣ではない)を見かけたり、残雪に触れたり、展望を眺めたり、山に入ってこその出会い?遭遇?もありました。
お昼は、白山ふもと会へ移り、収穫した山菜をてんぷらやおひたしにして、ふもと会の商品開発メニュー(猪オヤキ、猪ウインナー、エゾジカウインナー、熊汁)とともに、おいしくいただきました☆
秀さんの提案により、リョウブ飯も!里山の幸の豊かさを改めて実感できたイベントでした。
昨今の里山では、集落外(都市部の人など)の人たちによる、山野草の盗掘に悩まされているようです。山道の入り口を閉鎖したりと対策はしているようですが、なかなか目が届かない様子。。。
山菜の取り方を知らない人々の乱獲により、里山に回復ができないダメージも出ているそうです。
「毎年、同じところで同じように採りたかったら、正しい採り方を知って山菜採りに出る必要がある」
と教わりました。
例えば、
・コゴミやゼンマイは、株で育っているので、収穫の効率としては株ごと鎌で刈って持って行く人がいるが、それでは株ごと死んでしまう。2~3本、株の中でも残しておいてあげないといけない。
・草ごと採ってかえって食べられない部分を後で捨てるのではなく、現地で上部の新芽だけとることで、脇から次に成長できる新芽が育つように(タラの芽など)。
少しの知識や気遣いだけで、里山の恵みを後世に残しやすくできるのに、もったいないですね。
山菜採りイベントなどを通じて、この知恵をつなげて行ってほしいと思いました。
西村