2015年5月24日日曜日

山菜採り@高倉山 =第5回ヤマダチ会=

昨日は、第5回ヤマダチ会に参加してきました。

「第5回ヤマダチ会~山菜をもとめて高倉山へ~」

日時:5月23日(土)小雨決行
    8:30 受付開始(白山自然保護センター)
    9:00~12:00 高倉山林道散策(予定)
    12:30~14:00 山菜ランチ(白山ふもと会)


白山麓での山菜採りでは有名な大乗先生を講師に、木滑集落の高倉山(木滑集落の入会林で、通常は集落の方以外山菜は採れない所を、今回は特別に許可していただいたそう)にて行いました。

少し山菜採りには遅い時期だとは思いますが、午前の3時間で、

・ゴマナ(穂先)
・ウド(新芽)・・・きんぴらや掻き揚げに。
・クズ(新芽)・・・てんぷらに。太いものは、茎を生食できるようです。
・ワラビ・・・食べられるのは翌日です。
・アザミ(新芽)・・・いろいろな種類があるが、毒があるものはない。
・タラの芽
・オオナルコ・・・アスパラガスの様な姿。
・オオヨモギ・・・根から掘る。
・リョウブ(若葉)・・・"リョウブ飯"として、ご飯のカサ増しに用いられた。コシアブラを混ぜると好き嫌いがあるが、リョウブは主張が強くないので子供でも大丈夫なので、より好まれた(下記参照)。
・ギボウシ
・モミジガサ(キノシタ)
・ソバナ・・・食べると"おなら"がでるらしい。青じその様な見た目。
・ゴマナ
・ハリエンジュ(ニセアカシア)
・ハンゴン草・・・天ぷら、きんぴらに。
・ワサビ(葉)
・ミヤマイラクサ
・山椒・・・香り付けに。
・藤の花
・ウド


など、20種類以上!の山菜を発見&収穫することができました。


また、ホウチャクソウ(毒草)とアマドコロ・オオナルコの見分け方も、現地で根や茎の分岐の仕方を比べながらレクチャーを受けました。



途中、カモシカ(天然記念物なので、狩猟獣ではない)を見かけたり、残雪に触れたり、展望を眺めたり、山に入ってこその出会い?遭遇?もありました。



お昼は、白山ふもと会へ移り、収穫した山菜をてんぷらやおひたしにして、ふもと会の商品開発メニュー(猪オヤキ、猪ウインナー、エゾジカウインナー、熊汁)とともに、おいしくいただきました☆

秀さんの提案により、リョウブ飯も!里山の幸の豊かさを改めて実感できたイベントでした。





昨今の里山では、集落外(都市部の人など)の人たちによる、山野草の盗掘に悩まされているようです。山道の入り口を閉鎖したりと対策はしているようですが、なかなか目が届かない様子。。。
山菜の取り方を知らない人々の乱獲により、里山に回復ができないダメージも出ているそうです。

「毎年、同じところで同じように採りたかったら、正しい採り方を知って山菜採りに出る必要がある」
と教わりました。

例えば、
・コゴミやゼンマイは、株で育っているので、収穫の効率としては株ごと鎌で刈って持って行く人がいるが、それでは株ごと死んでしまう。2~3本、株の中でも残しておいてあげないといけない。
・草ごと採ってかえって食べられない部分を後で捨てるのではなく、現地で上部の新芽だけとることで、脇から次に成長できる新芽が育つように(タラの芽など)。


少しの知識や気遣いだけで、里山の恵みを後世に残しやすくできるのに、もったいないですね。
山菜採りイベントなどを通じて、この知恵をつなげて行ってほしいと思いました。



西村






2015年3月30日月曜日

新宿駅のBECK'S COFFEEで見つけました。

人が食用として飼育するようになった牛肉や豚肉とは違い、自然界から頂けるジビエ。
最近、その価値が見直されてきていると聞きますが、都会にもその波は着実に届いて来ているのでしょうか?


2015年2月16日月曜日

石川県白山ろく(白山ふもと会) =第3回ヤマダチ会=

東北地方で狩猟を意味する言葉「山立(ヤマダチ)」

山の友だち「山友達」

かけて名づけられた

【ヤマダチ会】
※山形の月山ヤマダチ組(山伏の坂本大三郎さんが発起人)からもインスピレーションを得たそう。

先日、ふと手に取った
石川県のフリーペーパー「Favo」の2015.No.106 (2月号)の特集が、【だから、今ジビエが食べたい!】(GIBIER HOT NEWS)!

そこに掲載されていたので、第三回ヤマダチ会に、飛び入り参加してきました。

まだ始まったばかりの活動で、

第一回(2014年12月13日) “ヤマダチ会”作りました~若手の集い~
石川県内のニホンジカの生息状況の講話、白山ふもと会の雰囲気、大勢で食べる猪料理(塩猪鍋、リブチョップの唐揚げ、猪タン塩、クマのヒレ肉などなど

第二回(2015年1月17日) ~野生の猪をもとめてブナオ山へ~
ブナオ山観察舎で猪を観察・解説を聞いた後に、2時間程度のかんじきを履いての雪山歩き体験。

そして、
第三回(2015年2月15日) ~ヤマダチ会ってどうしたい?~
発起人らが考えたヤマダチ会の今後に関する叩き台を紹介
・ヤマダチ会ってどうしたい?(有本勲さん)
・木滑里山保全プロジェクト山笑いの取組(仮)  (小杉裕香さん)


その後の懇親会で、猪料理を今回は部位ごとに食べ比べ。 
・イノシシの部位比較@シャブシャブ
1. 肩ロース
2. ウデ(カタ)
3.外バラ
4.前バラ(スペアリブ)
5.内バラ
6.ヒレ
7.ロース
8.外モモ
9.内モモ
10.シンタマ(前モモ)
11.チマキ(スネ)

12.仔猪のリブロース

その他1: 猪ほほ肉の煮込み
その他2: 熊肉の煮込み

・最後に、簡単なワークショップ形式で参加者のアイデアを引っ張りだして、KJ法で今後のヤマダチ会のスタンスについて、意見交流しました。


まだ、方向性は決まっていかない感じもしますが、可能性が多岐に広がっているということでもあり、中山間地域の里山文化を継承する上で、新しい風が起こせるかもしれません。


全国で農山漁村の存続が危ぶまれ始めて何年も経ちますが、あれよあれよと月日が経過してゆき、高齢化率が一段と高くなっていくばかり、、、。
都市と農山村の持続可能性をどう担保していく体系がいいのか、また考え、取り組む機会とできたらなーと、思っている筆者です。


西村

2014年10月13日月曜日

狩猟への道 =の困ったこと=

さて、

狩猟免許試験への合格 (免状は、約3年間有効)
猟銃等取扱い講習会の受講及び合格 (修了証は3年間有効)

の次は、射撃教習(技能講習)へ。

ここからの有効期限が短くなっており、「(射撃教習の)教習資格認定書」の有効期限が公布後”3か月”。
※3か月以内に教習射撃受けないと、また認定書の申請からになります。
つまり、3か月以内の教習の日時を確認して、 参加できる日にち(ほとんどが平日)を確認してから、「教習資格認定書の交付申請」を行わないと二度手間になります。


その後には、いよいよ射撃場へ行き、実際に銃器を扱っての練習&試験。
※受講料 \35,000(教習料、装弾代、クレー代、耳栓など) 

ここをパスすると「教習修了証明書」が公布されて、猟銃や弾薬、ガンロッカーの購入へと進むことが出来ます


ただ、ここからの有効期限が短くなっており、「教習修了証明書」の有効期限が公布から”1年間”。
1年以内に銃を所持しないと、また教習射撃からやり直しです。



ちなみに、私は、教習資格認定書の交付申請の前で様子見の現状。



一番の困ったことは、狩猟に参加できるめどが立っていないこと。。。

1.わな猟をする気はないので、狩猟のための師匠を探す必要があるのですが、地元民でもないのでアテがない。
(なかなか積極的に方々を回らないと難しいようですが、銃をもって一緒に行動するだけの信頼関係の構築が先ずは大事かな。)

2.隣の市に少しアテがあれど、所属する猟友会は居住地の猟友会なので、管轄が別。
(最近は狩猟民が減っているので、広域連携を始めているようなので、その広がりに期待)

3.今年の猟期の土日が出張ばかり
これでは、なかなか教えてもらうにも難しいかな。。。



まぁ、3年以内に何とかめどが立てばいいのかもしれませんね。
現実的には、時間の調整にメドが着いたら、地元の都道府県の猟友会へまずは相談かなぁ。。。


猟銃をもってしまうと色々と面倒なので、実際に狩猟への道のめどが立ってからの教習射撃へとなりそうです。
今期の狩猟登録も見合わせ・・。


地元の人でもなく、親戚が狩猟をやっているわけでもないとなると、なかなか繋がり作りが無塚しいですね。


続く。


稲刈り

富山県城端での稲刈りに行ってきました。
台風19号の影響もまだなく、いいお天気の下、予定していた範囲の稲刈り完了!
(といいつつも、私が到着した頃には9割方終わっていましたが・・・(^^;))


毎年変わらない農の営み。

なかなかconstantに参加できていませんが、
農業の種まきや収穫で四季折々、その年々の違いを感じる感覚は、
身体に季節や気候の変化を直接覚え込ませていく”刷り込み”の意味合いもあるのでしょうね。

自然と人の共生の時間に少しでも身を置くことの意味合いを、少し考察していました。


カレイダスコープでいうところの、協働と文化誌から、自然誌と感得を感じ、世界観を再考するという感じでしょうか。 
同じ場にいても、人それぞれの環境学習の鍛錬があるのでしょうが。



2014年4月23日水曜日

狩猟への道3 =猟銃等取扱い講習会および考査=

狩猟免許の次は、銃器所持資格です。

1.猟銃等講習会&考査
2.射撃教習&技能検定
3.所持許可申請→入手→確認

という流れのようです。


=猟銃等講習会=
石川県では、2か月に1回のペースで開催されています。
昨日は、31名(うち5名が女性)の参加でした。←これは通常の倍以上の人数だったようです。

  9:30-11:45 法令講習
12:45-14:00 銃の使用・保管等、取扱い
14:10-15:10 火薬法・鳥獣法
15:25-16:50 考査試験(全20問4者択一)・・・70点以上で合格(6問間違えると失格)
16:40 合格発表(即日です)

今回は、30人の合格でした。
※通常は4~5人の不合格者が出るそうです。


・銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)
・火薬類取締法(火取法)
・鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣法)

・銃器・火薬類の使用および保管等に関すること

なかなか、道は長い。。。


続く。

2014年4月12日土曜日

国土交通省による人口推移の試算

2014年3月28日 国土交通省国土政策局が発表した資料
=「新たな「国土のグランドデザイン」骨子参考資料」(別紙3)=
http://www.mlit.go.jp/common/001033672.pdf
の中の、試算がちょっとした話題となっている。


<<2010年>>
総面積はおよそ38万平方キロメートル
無人の地域はその約53%(約18万平方キロメートル)

この後の経過を、出生率が1.35程度で推移する場合で”推計”すると、、、
2050年ころに日本の総人口が1億人を下回り、2100年には5千万人を下回る。

<<2050年>>
現在の住居地域の
約19%で、人口が0へ、
約44%で、人口が半分以下へ、
約35%で、人口が減少もしくは維持(0~50%)へ、
約 2%で、人口が増加へ、
総じて、無人の地域は、現在の約53%から約62%へと拡大する。


詳細を見てみると、
今の人口規模が小さいほど人口の減少率が高くなる傾向にあり、2%の増加地域は超都市圏に限られるという記述もある。

つまり、現在疲弊が進む地域である農山漁村(中山間地域)から都市部への人口移動が更に進み、荒廃地の加速が指摘されていることになる。

確かに、概観してみても農山漁村の過疎高齢化が進んでいる事実と、各地域で今出会うの人たちの大半が70~80歳であるし、少なくとも人が住まない地域が山間部を中心に拡大していることは事実であるし、都市・近郊部のマンション建設に伴う人口増加が起こっているのも何となく感じられるので、(ばらつきはあるだろうけれども)推計結果が的外れではないとは思う。


経済学的な観点から見ると、「住民が点在しているよりも集中した方が、インフラ整備などへの非効率が解消されてよい」

民族植物学的な 観点からは、「生物文化多様性の喪失への警鐘」

という視点の意見もあれば、

国策的な話では、「移民受け入れ論」なんかも進んでいるらしい。



単純に都市に人口が集中していった時に、日本はどうなるのか。
源流域の荒廃と都市部の発展が両立するのか。

国家百年の計を考えた時、どういった施策やプロジェクトに舵を切るべきなのか。

考えがまとまらないので、上記推計の記録という程度に、ここに残しておきます。

続く(?)